まず最初にすること
物がなくなったと気づいたら、まず自分が安全な場所にいるかを確かめます。スリを追いかけたり強盗に抵抗したりすると、物よりはるかに大きな危険を招きます。次に、何がなくなったのかを落ち着いて書き出します。財布ひとつでも、その中にカード数枚と身分証、現金が一緒に入っていることが多いので、被害の範囲を先に把握してこそ、何から止めるかを決められます。届け出や連絡に必要なスマートフォンが残っているなら、まずバッテリーを節約しましょう。宿のスタッフに事情を伝えると、警察署の場所や通訳などの手助けを受けられることが多いものです。
カードと金融アカウントを止める
いちばん急ぐのは、お金が出ていく可能性のある経路です。カード会社のアプリですぐに利用を止め、アプリがなければカード会社の海外紛失受付に電話します。スマートフォンまでなくした場合は同行者の電話や宿の電話を借りることになるので、カード会社の連絡先をスマートフォン以外にも控えておくことが大切です。停止したら最近の利用履歴を確認し、身に覚えのない決済があればすぐに異議を申し立てます。
- カード会社のアプリで利用停止
- 最近の決済・引き出し履歴を確認
- 覚えのない決済はすぐカード会社に申し立て
- 予備のカードで残りの旅費をまかなう
スマートフォンをなくしたとき
スマートフォンには金融アプリ、メッセージ、写真、認証手段がすべて入っているため、財布より被害が大きくなることがあります。別の端末からメーカーや基本ソフトの端末を探す機能に入り、位置を確認して遠隔でロックしたり、連絡先のメッセージを表示したりします。取り戻すのが難しいと判断したら、遠隔での初期化も検討します。自国の通信会社に紛失を届けてSIMを他人に使われないようにし、主なアカウントのパスワードを変え、他の端末のログインを解除します。
パスポートをなくしたとき
パスポートは帰国に欠かせないので、特に急ぐ必要があります。まず現地の警察に紛失または盗難を届け、届出の証明を受け取ります。次に最寄りの自国の大使館や総領事館に連絡し、残りの日程と帰国日に合わせて、緊急旅券や帰国のための渡航書といった代わりの書類をどう受け取れるか案内を受けます。必要な書類や写真の規格、手数料、かかる日数は公館によって違うので、公式案内を確認してください。多くの国が在外の自国民向けに緊急相談窓口を設けています。
警察への届け出と証明書
現地の警察に届けるのは物を取り戻すためでもありますが、旅行保険の請求やパスポートの再発行に届出の証明が必要になることが多いからでもあります。言葉が通じないときは宿のスタッフや通訳サービスの助けを借ります。証明書に日付、場所、なくした物が正確に書かれているかを確かめ、紛失か盗難かも事実どおりに記載します。保険によっては両者を別に扱う場合があります。証明書は写真にも撮っておき、担当の警察署名と受理番号を別に控えておくと、後で再発行を頼むときに便利です。
保険請求のために集めるもの
旅行保険に携行品の補償が付いていれば、帰国後に請求できます。補償範囲や自己負担額、請求期限は商品ごとに違うので、約款を確認してください。現地のうちに資料を集めておくと請求がスムーズです。
- 警察の届出証明
- 品物の購入レシートや購入履歴
- 紛失した場所と状況のメモ
- 代わりの品を買ったレシート
- パスポート再発行にかかった費用の領収書
出発前にしておく備え
対処の半分は出発前に決まります。パスポートの顔写真のページを撮影してスマートフォンと別のクラウドに保存し、紙のコピーも一枚別に持ちます。カードは二枚以上を別々のかばんに分け、現金も一か所にまとめないようにします。カード会社と通信会社の海外紛失受付の連絡先、宿の住所、大使館の連絡先を紙に書いておきます。端末を探す機能がオンになっているかも確認しましょう。
見つかる可能性を高める習慣
置き忘れなら、交通機関や宿、飲食店の遺失物窓口に早く問い合わせるほど見つかる可能性が高まります。かばんに連絡先を書いた名札を付けたり、貴重品に紛失防止用の追跡タグを入れたりする人もいます。混雑した場所ではかばんを体の前に持ち、飲食店の椅子の背にかばんを掛けないようにします。この記事は一般的な情報です。手続きや連絡先は状況や国によって異なるので、関係機関の公式案内に従ってください。
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